弥栄の烏

 

また前作との表裏。
私的には読者にそれを知らさずという手法は好きじゃない。
表裏にするのなら上下巻という形の方が良かった。
仲間を殺されてからの雪哉の変化が納得がいかないし
奈月彦が愚痴だらけの情けない男に変化したのも好きじゃない。
本当の名前を探すというのをみたとたん「千と千尋」を思い出したし
大猿とのやりとりも すっきりせず気持ちが悪かった。
いろんな物語のパッチワークのような気がした。
雪哉と奈月彦の変化の理由を2部に持ち越すつもりなのかもしれないがラスト50ページの後味の悪さとがっかりで多分次はもう読まないだろう

 

 

弥栄の烏 八咫烏シリーズ6

弥栄の烏 八咫烏シリーズ6

 

 

ありふれた祈り

いろいろな事を考えさせられる深い本だった。

ミステリーというよりも「祈り」と「赦し」の本。

背景描写も登場人物の心理描写も 素晴らしく

静かに落ち着いて心に訴えかけるのは 翻訳も良かったからだろう。

ただ自然信仰と神道仏教を足して割ったような考え方を持ってる私には 

どうしてもキリスト教の教えを骨にして書かれているこの本の

作者が伝えたかったであろう事は 

心の底からは やはり理解できない部分が残る。

それでも 読んで良かったと思える 深い本だった。

 

 

ありふれた祈り (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ありふれた祈り (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 

 

人魚の眠る家

みんなが善人でお金持ちで 全てが都合よく..

娘の死を受け入れる理由はあまりにも陳腐で使い古されてて びっくりした。

一体 この本で何を伝えたかったのだろう。

母としての狂気?家族の絆?それなら物足りなさ過ぎるし

これで脳死、延命処置、臓器移植についての問題提起をしようというのなら 

それも中途半端。

東野さんの本はあらすじなどで面白そうと思って読むと内容が薄く 

ああ これ誰か他の人が書いてみて欲しいなぁと思わされる事が多くてせつない。

なんだか本当に読後 残念な気分になってしまった。

 

 

人魚の眠る家

人魚の眠る家