ベルリンは晴れているか

うーん凄い本だった 

その一言につきる 

ミステリーの要素はあるのだけれど それ以上に戦中戦後のドイツの事 

ナチス ユダヤの人々 読んでいて心が締め付けられる 

何が善で何が悪で 誰が悪いのか 

そして人の心の中の善と悪 正義と不正義 

とにかく本当にいろいろな事を考えさせられる本だった 

前作の「戦場のコックたち」でも思ったけれど 

これを日本人が書くという事の大変さを思うと 

作者の力量が半端じゃないなと心から思う 

これからもずっとこの方の本は読み続けていこうと思う

 

 

ベルリンは晴れているか (単行本)

ベルリンは晴れているか (単行本)

 

 

雪原に咲く花(利き蜜師物語4

蜂蜜と蜜蜂をモチーフにしたファンタジー 

とても優しい優しい物語だった 

面白かったけれど 私的には 物語の骨子も 表現も キャラクター達も 

すべてが淡く 優しく 物足りなかった 

読後 優しい気持ちにはなるけれど また再読したいかというと 

それは無いかな 

辛口で言えば 世界観も淡く銀蜂の目的もよくわからず 

だからなんなのという感じで まるで長い御伽噺を読んだ感覚 

こういう雰囲気の物語がとても好きな方は多いだろうど 私にはいまひとつだったかな

 

 

利き蜜師物語4 雪原に咲く花

利き蜜師物語4 雪原に咲く花

 

 

 

魔術師ペンリック

病で倒れている老女の最期を看取った為に「魔」に乗り移られた 心優しい青年の物語

その魔は 魔術師が死ぬと すぐそばにいる人間に乗りうつる 
そうして何人もの魔術師と
共生していくあいだに 魔は力と知識を蓄えていく

青年に乗り移った魔は 馬とライオンと十人の人間を経て 二百年以上の歳月を生きてきた
強力な魔だった

そういう とんでもない状況なのだけれど 主人公の青年 ペンリックの性格が 優しく
明るいので 暗く重い雰囲気にはならない

初読みの作家さんなのだけれど これは「五神教シリーズ」の最新作らしい

なので世界観が しっかりしていて素晴らしい
ただ 初読みなので 文体や世界観を把握するのにちょっと手間取った感はある

善良だけれど 思慮深く でもなんとなく へっぽこみたいな愛すべき主人公と 
年配の10人の女性の魔とのやりとりが とても好きだった
とても 長く分厚い物語で さぁ~っと読めるような物語ではないけれど 
味わいながら 楽しく読めた

五神教シリーズを読んでいなくても 十分楽しめる物語だけれど
ぜひ このあとは シリーズを読んでみようと 思った