英雄の書

「悲嘆の門」からの逆読み。

こちらは最初からダークファンタジー 

とても好みだった 

実はブレイブストーリーのような感じだったら 

ちょっと残念かもと思っていたのだが 

あちらよりもダークで重く面白かった 

罪と罰 罪と贖罪 罪と法 罪と許し 

人の根源的なものを考えさせられる「物語」だった 

上巻のこの物語の中の世界観が語られる部分で 

投げ出さず是非最後まで読んでもらいたいと思う

 

 

英雄の書〈上〉 (新潮文庫)

英雄の書〈上〉 (新潮文庫)

 

 

 

英雄の書〈下〉 (新潮文庫)

英雄の書〈下〉 (新潮文庫)

 

 

盤上の向日葵

読み始めてすぐ まるで砂の器だ 

と思ったら柚月さんがインタビューで

「私の中にあったテーマは「将棋界を舞台にした『砂の器』」なんです。

松本清張先生には及びもつかないですが、

親子の葛藤と人間の業を描いた『砂の器』の世界観を

投影したかったんです。」と話されていた 

しかしここまで似てていいの?と思ったが..

読みやすいので一気に読める 捜査は単純で謎は無い 

私的には上条の心情をもっと厚みをもって書いて欲しかったし

せっかくの石破のキャラを

まったく生かし切っていないのが残念だった

 

 

盤上の向日葵

盤上の向日葵

 

 

吟遊詩人の魔法

思っていた以上に面白かった 

読みやすい文体でこれは翻訳がよかったのだと思う 

場面がころころ変わるのでしっかり読み込まないと

時系列がわからなくなりそうになるが..

気になったのは全編を通して「女には自由がない」「女は虐げられている」

という事がしつこいくらいに語られる事 

途中で作者はファンタジーを描くというよりも 

自分がいつも感じてるその事を言いたい為に

この物語を書いたのではないかと思ったほどだ 

物語として面白かったけれど三部作になるという

次作等でもそれが展開されたら ちょっと嫌かな..

 

 

吟遊詩人の魔法〈上〉 (創元推理文庫)

吟遊詩人の魔法〈上〉 (創元推理文庫)

 

 

 

吟遊詩人の魔法〈下〉 (創元推理文庫)

吟遊詩人の魔法〈下〉 (創元推理文庫)