鹿の王
読み終えて心に残った言葉
「運命の不公平」「妄執」「神というのは便利な理屈」
生きて行くうえで、そして日々の世界のニュースを見る中で
いつも心に浮かび 自分なりに考え
こうして読む本の中に答えを見つけようとしていた事がすべて
この本に書かれていた気がする。
心が「囚われる」という事は字が示す通り人を囲い込み
自由を奪い幸せを逃がす事だ。
執着を捨てれば人の一生は簡素でそれでいて豊かなものになる気がする。最後にサエがヴァンの後を追って行ってくれた事がこの上なく嬉しかった。
死のドレスを花婿に
2章に入った瞬間に 筋立てが読めたけれど一気読み。
結局アレックスからイレーヌ 本書と遡って読むことになったけれど
私的にはこの順番で良かった。
他の2作と違って凄惨な場面は無く心理戦。
正直最初のソフィーの章を読み切るのは 少しくどくて辛抱が必要だったけれど..
この方のミステリーは 読み終わるまで緊張が続く
それがとても刺激的で この後続けてすぐには 他のミステリーは読めないw
読んだ後爽快な気分になるとか 説教臭い事を読者に示すとか
そういう事が一切無い 純粋にミステリーとして楽しめる?作者だ。
好み。