麒麟のたてがみ

読書日記

三鬼

三島屋シリーズ四 

それぞれの話が重く辛く でも温かく心に染みいる物語だった。

「人の世は思うに任せぬ。悲しい悔しい腹が立つ。..

でも後ろばかり向いていたら後ずさりで生きる事になっちまう」

宮部さんの現代物は同じように重く辛いものが多いけれど 

時代物はその辛さのあとに 救いやぬくもりが残って 好ましい。

そして やはり日本語 大和言葉は優しく綺麗だと心から思う。

 

 

三鬼 三島屋変調百物語四之続
 

 

石と星の夜

作り上げられた世界観の中穏やかで濃密な雰囲気は前巻よりも増している。

ゆっくりと丁寧に物語りは進んでいくので 

その点は評価が分かれるかもしれないが

私的には 決して冗長になってるとは思わないので 

この雰囲気のまま先を進めて欲しいと思う。

大切に読んでいきたい本がまたひとつ増えた 嬉しい♪

 

 

石と星の夜 (サラファーンの星2) (創元推理文庫)

石と星の夜 (サラファーンの星2) (創元推理文庫)

 

 

スノーマン

面白かった!句読点の多い文に慣れてからは一気読み。

登場人物の個性が際だち ほんの小さな事が伏線になっていて

最後にはそれが全て回収されて(ある一つを除いて)満足とともに感心した。

ストーリーは二転三転複雑なので好みが分かれるかもしれない。

 

「アレックス」がお好きな方にはお勧めできるかもしれない。

 

 

スノーマン 上 (集英社文庫)

スノーマン 上 (集英社文庫)

 

 

 

スノーマン 下 (集英社文庫)

スノーマン 下 (集英社文庫)