星砕きの娘

面白かった! 鬼が跋扈する架空の国の物語だけれど 読み始めから頭の中で平安時代に変換されて読んだ。 「恨み」「欲」「業」によって人が変わる「鬼」を核に 仏教の教義や 人の「情」について考えさせられる 読み応えたっぷり! ファンタジーと日本の民俗学に…

火狩りの王 二巻

怒涛の展開の第二巻 読み終わるのが寂しくて 少しずつ読んだつもりだけど あっという間だった 謎が少し解かれたと思ったとたん 新たな謎 それぞれが辛く悲しい重いものを心に抱えてひたすら「生きる」 灯子が もっと早く火狩りとして成長してほしい と思いな…

火狩りの王

面白い! 「十二国記」を初めて読んだ時のように わくわくしながら(内容は重いのだけれどw) ページをめくるのが 楽しかった 「図書館の魔女」や「十二国記」のように このシリーズも 私にとって大切な本になりそうです 火狩りの王〈一〉 春ノ火 作者: 日向理…

さまよう刃

一番納得のいかない むかつく嫌いな終わり方で 読まなければよかったとさえ思った 確かに少年法についていろいろ考えさせられる物語だけれど.. 後味の悪い終わり方というのは ミステリーが大好きなので慣れているけれど これは終わりがただ衝撃的なだけで 尻…

水底の橋

とても読み応えのある物語だった 「病と医術と生と死と人の幸せの関係は部分を見極めただけでは見えてこない」 と書かれているが それは西洋医学と東洋医学 延命治療 安楽死 そしてあらゆる宗教の違いを思い起こさせ 何が正しいのかという事を考えさせられる…

ベルリンは晴れているか

うーん凄い本だった その一言につきる ミステリーの要素はあるのだけれど それ以上に戦中戦後のドイツの事 ナチス ユダヤの人々 読んでいて心が締め付けられる 何が善で何が悪で 誰が悪いのか そして人の心の中の善と悪 正義と不正義 とにかく本当にいろいろ…

雪原に咲く花(利き蜜師物語4

蜂蜜と蜜蜂をモチーフにしたファンタジー とても優しい優しい物語だった 面白かったけれど 私的には 物語の骨子も 表現も キャラクター達も すべてが淡く 優しく 物足りなかった 読後 優しい気持ちにはなるけれど また再読したいかというと それは無いかな …

魔術師ペンリック

病で倒れている老女の最期を看取った為に「魔」に乗り移られた 心優しい青年の物語その魔は 魔術師が死ぬと すぐそばにいる人間に乗りうつる そうして何人もの魔術師と共生していくあいだに 魔は力と知識を蓄えていく青年に乗り移った魔は 馬とライオンと十…

カササギ殺人事件

素直にとても面白かった 正直にいうと作中作でピュントが捜査に乗り出す動機など いろいろと納得のいかないところも多々あるが それでも クリスティファンとしては 終始にやにやしながら楽しく読むことができた でも やはりクリスティには遠く及ばないなぁと…

ブルックリンの少女

面白かった 半分ほどで なんとなく筋立ては分かったので 帯にあるような「まったく予期していなかった..」というのは ちょっと言いすぎではと思うが 映画をみるようなそれでいて 文学的で 最後まで引き込まれる物語だった 陰惨な場面もないし ミステリーがち…

ドラゴンの塔(下

期待通りの面白さで満足。 人の思いの深さは 計り知れない 特に怒り 悲嘆.. 読みながら自分自身もその場にいるような臨場感に圧倒された 思いっきりのダークファンタジーで でも最後に救いと気持ちの落ちどころのある物語で良かった 今までに何度も読み返す…

ドラゴンの塔(上

面白かった 期待以上に! 久しぶりに魔法によるファンタジー ハリポタの後半の死闘のような感じ 緻密な世界観の物語というのではなく 人の心に焦点をあてる 穢れた森が襲ってくるというと 否応なくナウシカを思い出してしまう ハリポタやナウシカを連想してし…

利き蜜師物語 銀蜂の目覚め

才能がある若き主人公と辛い過去がある師匠 ともに悪に立ち向かう と ファンタジーとして王道中の王道の筋立て しかし 使われるのが蜂蜜と蜂 とても新鮮で文章も使われる言葉も綺麗で深みがあり 少しぶれただけで 陳腐になる物語を 温かく品があり面白く紡い…

全8巻読破 終わった 後半は怒涛の展開 面白かったけれど 全編をとおして まるでテレビのドラマのような 場面展開は そこで気持ちが途切れ 好きではない このような手法をとる作家さん結構いますけどね 全編読んだ感想は とても立派な骨があるのに 肉付きが薄…

毒見師イレーナ

楽しめた♪ 内容などは まったく違うが 「デルフィニア戦記」を読んだ時と同じ種類の 楽しさ 軽く 一気に読める 翻訳も気になるところが ほとんど無く良かった 純粋に楽しむための本という感じ 毒見師イレーナ (ハーパーBOOKS) 作者: マリア・V スナイダー,渡…

幻宮は漠野に誘う

シリーズの中で一番面白かった 遊圭がいつまでも 自分勝手でがきんちょ(笑で どうしても好きになれなかったのだけれど 今回で少しは大人になった....かな ラストが唐突で 玄月もでず 無理やり枚数合わせで終わらせたような感じで それが残念 これは 続くのか…

滅びの鐘

オーリエラントシリーズと違い時代が行き来しないので その点では読みやすい 読後感はまず一年間の大河ドラマを見終わったという感じ オーリエント..と同じくダークファンタジーなのだが 征服するものとされるもの 民族間の物語だからなのか 私にはこちらの…

星水晶の歌

シリーズ最終章 丁寧にゆっくりと語られる物語は 人によっては途中で飽きてしまうかもしれないが 文章が綺麗で読みやすいのでここまでここまで読んできた が 犠牲が多すぎる(涙 そして最後まで私にはリーヴの物語の中での存在意義が よくわからなかった 素晴…

生贄の木

初読みの作家さん 届いた時に 厚さに(基本的に長編は大好物なのだが) もし「はずれ」だったらどうしようと ちょっとひるんでしまったが それは杞憂だった スピードにのって どんどん展開が進む...というようなミステリーではないだが 文章 構成が冗長になら…

沈黙の書

オーリエラントシリーズ 今回も重厚でどっぷりと 本の中の言の葉たちに 埋没 一言で言うなら 「パンドラの箱」 箱の底に残った 希望を探し出し 人々の心の中に 降り注ぐ物語 素晴らしい物語 沈黙の書 (創元推理文庫) 作者: 乾石智子 出版社/メーカー: 東京創…

あやかし草紙

前作「三鬼」もとてもよかったけれど 今回も負けず劣らずの内容だった 余韻の残る物語ばかりで恐ろしいけれど 温かい気持ちになれる 引き継がれた物語を今後も楽しみにしたい ★★★★★ あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続 作者: 宮部みゆき 出版社/メーカー: …

英雄の書

「悲嘆の門」からの逆読み。 こちらは最初からダークファンタジー とても好みだった 実はブレイブストーリーのような感じだったら ちょっと残念かもと思っていたのだが あちらよりもダークで重く面白かった 罪と罰 罪と贖罪 罪と法 罪と許し 人の根源的なも…

盤上の向日葵

読み始めてすぐ まるで砂の器だ と思ったら柚月さんがインタビューで 「私の中にあったテーマは「将棋界を舞台にした『砂の器』」なんです。 松本清張先生には及びもつかないですが、 親子の葛藤と人間の業を描いた『砂の器』の世界観を 投影したかったんで…

吟遊詩人の魔法

思っていた以上に面白かった 読みやすい文体でこれは翻訳がよかったのだと思う 場面がころころ変わるのでしっかり読み込まないと 時系列がわからなくなりそうになるが.. 気になったのは全編を通して「女には自由がない」「女は虐げられている」 という事がし…

満願

よくできた短編集だった しかし すべて物語の半分ほどで結末は想像できた 以前 阿刀田高氏の同じような短編ミステリー集にはまり込んだような ぞくぞく感と怖さは 残念ながら感じられなかったが... 満願 (新潮文庫) 作者: 米澤穂信 出版社/メーカー: 新潮社 …

悲嘆の門

やはり宮部さんが描く物語は好きだ 特にこの物語は大好きなダークファンタジーで その中で「言葉」という私が本を読む動機、 そして根源をなすものについて書かれているので 特に楽しんで読めた 発した言葉は発する人間に蓄積する それはいつも私が考えてい…

獣使い

2.3冊間があいたけれど 久しぶりのエリカ&パトリックシリーズ 一気読み 半分ほどで なんとなく犯人はわかったけれど 面白くて最後まで読めた 相変わらず 虐待とか 酷いどろどろの事件内容 正直筋立ては アメリカの犯罪ドラマのいろいろを 継ぎ足したような…

人形は指をさす

イギリスのミステリーだけど陰々滅々な所がなく心理的に重苦しくもなく.. まぁ面白く読めた 実際の犯人の存在感が ここまで希薄なミステリーも珍しいかもしれない 読んで何かが残るというような事はなく 面白い映画を一本みたなぁという感じ 人形は指をさ…

屍人荘

最初のパニックが起きた理由 クローズドサークルにする為の理由が わかった時点でげっそり なんとか最後まで読みました 謎解きの部分をさして本格ものとみなさん言われるんでしょうね 私的には まったく好みではなかった ★2つ 屍人荘の殺人 作者: 今村昌弘 …

宝石鳥

うーーーん 物語の紡ぎ方や文章は うまいと思うけれど 私の好みではなかった 物語の骨は2.3行で語れる それに 盛大に肉をつけて 浪漫という塩を振った という感じ それを考えると宝石鳥というタイトルは言い得て妙かもしれない 派手さ加減が.. 絶讃の評…