小説

ありふれた祈り

いろいろな事を考えさせられる深い本だった。 ミステリーというよりも「祈り」と「赦し」の本。 背景描写も登場人物の心理描写も 素晴らしく 静かに落ち着いて心に訴えかけるのは 翻訳も良かったからだろう。 ただ自然信仰と神道と仏教を足して割ったような…

人魚の眠る家

みんなが善人でお金持ちで 全てが都合よく.. 娘の死を受け入れる理由はあまりにも陳腐で使い古されてて びっくりした。 一体 この本で何を伝えたかったのだろう。 母としての狂気?家族の絆?それなら物足りなさ過ぎるし これで脳死、延命処置、臓器移植につ…

鹿の王

読み終えて心に残った言葉 「運命の不公平」「妄執」「神というのは便利な理屈」 生きて行くうえで、そして日々の世界のニュースを見る中で いつも心に浮かび 自分なりに考え こうして読む本の中に答えを見つけようとしていた事がすべて この本に書かれてい…

ツリーハウス

今の自分の年齢にこの本に出会えて良かった。 同じような年代を生きて この本を書いてくれた角田さんに感謝。 私にとっては 20代でも30代で読んでも 今ほどには 本の内容が心に深く重く 同じくらい清々しく納得のいくように 心の中に落ち着いていかなか…

ツナグ

辻村さんの本は もう卒業と思っていたが「新潮文庫夏の100冊」に入ってたので おまけのつもりで読んだ。 がとても良かった。 「冷たい校舎~」からの作品はずっと面白かったのだけれど 途中で この部分必要かな というような中弛みというかそこで 流れが…

紙の月

前半 同級生から見た過去の梨花と同級生のその時の状況の話が 何故必要なんだろうと思っていたのだが 後半読んでるうちに これらは必要なんだと思えた。 無ければ ただの思い込みの強いネガティブで 自分の事しか要は考えてない女の言い訳の話.. で終わっ…

さがしもの

本をモチーフにした短編集。 角田さんが紡ぐ言葉は 私の感性にしっくりくる。 心地よい読後感。 たぶん これから 何度も ふっと思い出して取り出し 繰り返し読むだろう。 心を鷲づかみにするような激しさではなく 優しく包んでくれるような そんな本だった。…