魔術師ペンリック

病で倒れている老女の最期を看取った為に「魔」に乗り移られた 心優しい青年の物語

その魔は 魔術師が死ぬと すぐそばにいる人間に乗りうつる 
そうして何人もの魔術師と
共生していくあいだに 魔は力と知識を蓄えていく

青年に乗り移った魔は 馬とライオンと十人の人間を経て 二百年以上の歳月を生きてきた
強力な魔だった

そういう とんでもない状況なのだけれど 主人公の青年 ペンリックの性格が 優しく
明るいので 暗く重い雰囲気にはならない

初読みの作家さんなのだけれど これは「五神教シリーズ」の最新作らしい

なので世界観が しっかりしていて素晴らしい
ただ 初読みなので 文体や世界観を把握するのにちょっと手間取った感はある

善良だけれど 思慮深く でもなんとなく へっぽこみたいな愛すべき主人公と 
年配の10人の女性の魔とのやりとりが とても好きだった
とても 長く分厚い物語で さぁ~っと読めるような物語ではないけれど 
味わいながら 楽しく読めた

五神教シリーズを読んでいなくても 十分楽しめる物語だけれど
ぜひ このあとは シリーズを読んでみようと 思った