麒麟のたてがみ

読書日記

縁見屋の娘

なんとも不思議な感じの本だった。

時代物で ミステリーのようでファンタジーのようで 恋物語のようで..

ひとつ間違えれば全てが中途半端で 

物語が台無しになってしまいそうな所を

危うい瀬戸際のところで踏みとどまったような感じがした。

それが作者の力量なのか偶然なのか この1冊ではわからないが..

最後の部分は想像がつく終わり方で

ちょっと物足りなかったけれど 楽しめた本だった。

 

 

 

蜜蜂と遠雷

2次予選のあたりまでは引き込まれ一気に読んだ。

がそこから先は正直退屈で読むのが少し辛かった。

絶讃のレビューばかりだけれど.. 

 

恩田さんの本は何冊か挑戦したけれど やはり私には合わないようだ。

言葉の装飾を削ぎ落とした後に残る骨格は

ありふれていて終わり方も無難で 爽やかな終わり方といえばそうだが 

あら これでおしまいなんだと拍子抜けした。

2次予選のあたりまでは買っておこうかと思ったが 

結局図書館本で良かった 3ヶ月待たされたけどw

 

 

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 

魔導の福音

前作と同じで物語としては面白い 

しかし前半のハリポタのような学園生活は楽しいのだが

そこと後半がばらばらで中途半端で

ただアニエスに出逢う為だけという感じでそれだと長すぎる。

相変わらず世界観は希薄で魔導士に対する扱いが陰湿すぎて気持ちが悪い。

差別・迫害を際だたせたいのだろうが ファンタジーを愛する私としては

その事を伝えたいのならファンタジーという形態をとらず

他でお願いしますと思ってしまった 

文章は好みなので今後は本当にファンタジーと思えるものを是非書いてもらいたいと思う

 

 

魔導の福音 (創元推理文庫)

魔導の福音 (創元推理文庫)