吟遊詩人の魔法
思っていた以上に面白かった
読みやすい文体でこれは翻訳がよかったのだと思う
場面がころころ変わるのでしっかり読み込まないと
時系列がわからなくなりそうになるが..
気になったのは全編を通して「女には自由がない」「女は虐げられている」
という事がしつこいくらいに語られる事
途中で作者はファンタジーを描くというよりも
自分がいつも感じてるその事を言いたい為に
この物語を書いたのではないかと思ったほどだ
物語として面白かったけれど三部作になるという
次作等でもそれが展開されたら ちょっと嫌かな..
悲嘆の門
やはり宮部さんが描く物語は好きだ
特にこの物語は大好きなダークファンタジーで
その中で「言葉」という私が本を読む動機、
そして根源をなすものについて書かれているので
特に楽しんで読めた
発した言葉は発する人間に蓄積する
それはいつも私が考えている事だったので
同じ事を思う人がいるのだと嬉しかった
そしてガラ.. 異形のものとの関りもとても好きだった
読んで良かったと心から思った